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【SKYSQUAREの道-021-】大苦戦!!重機のバケット交換に4日間??

【SKYSQUAREの道-019-】砕石は砕石場へ~数々の試練~
【SKYSQUAREの道-021-】重機のバケット交換

こんにちは

株式会社AZSTOKE 出馬です。


今回の目的は

 

重機のバケット(頭部分)をフォーク型から法面型へ交換をする

 

です。


AZSTOKEが所有する8t重機は現在フォーク型(ハサミ型)のバケットがついているのですが、土壌を均すために、法面型と呼ばれる地面に圧をかけて均すことができるタイプのバケットに交換をしたいと思います。


法面バケットの購入に関しては前回のブログでご紹介しております。


こちらが現在の重機の状態です。

このハサミ型の頭部分を、地面に置いてある法面型に交換します。


現在の重機

現在SKYSQUAREの土壌はかなり粘土質で、部分的に水捌けが悪い場所があります。

3月には雪の影響もあり地面に水分が残り、普通車やトラックがスタックしてしまうことがあったので、地盤を固めていく必要があります。


整地の問題点
現在の土壌はぬかるんでいる箇所も

砕石を撒いた地面に法面型のバケットで圧をかけて整地する想定です。


そこで、早速バケット交換のため、そのバケットの留め具である「バケットピン」を抜こうとするのですが、なぜかあまりにも固く、全く動かなくなっているピン。


その固着したピンと格闘することなんと4日間・・・



これまでのSKYSQUAREの道の記事一覧はこちら

SKYSQUARE
 

目次



 


1,通常バケットから法面パケットに接続部品を換装

まずは準備段階として、現在は通常のバケットについている接続部分を、法面バケットに移動させます。


法面バケット

接続金具

こちらの黄色と赤い金具が本体との接続部分になります。

こちらを各所の留め具を外していき、取り外します。


接続金具2

取り外した接続部分を法面バケットに換装することに成功しました。

大変重いので取り扱いには注意が必要です。


換装


2,バケットを止めているピンの構造

取り外した接続部分には、それと重機本体を止める機構があります。

重機は、このバケットピンと呼ばれる2本のピンで止められています。


構造

画像は以下サイトより


上記のピンA、ピンBを横から細い管や金属の棒を当てて押し出して、反対側から抜きとる形になります。


まずは、ピンを止めているねじを外していきます。

ナットで固定されている部分を外し、ねじを取ります。


ねじを外す

3,バケットピンを打ち出す作業

ねじを取り外し、ここからはメインのピンAを抜く作業です。


イレクターパイプ

簡易トイレの施工で使ったイレクターパイプのあまりをビニールロープで固定して、ピンAを間接的にハンマーで打ち出そうとしているところです。

しかし、イレクターパイプがハンマーの力で削れていくだけで、ピン自体はびくともしません、、


動かない

ピンはある程度は動くようなのですが、この上記の段階から動かなくなってしまいます。


作業効率化のため、支えとなるを支柱をマイクスタンドで作成しました。


支柱

しかし、バケットピンは全く動く気配を見せず、、

日が暮れてしまい、作業は中断となりました。


じつは接続部の換装とピンを抜く作業で2日間(丸1日の作業ではありませんでしたが)を要しています。

当初の想定では2日目にはすでにバケット自体の交換ができている想定で、、


思わぬ時間がかかってしまっています。

しかし、ここからの作業がより困難を極めるものでした。


4,3日目に突入

バケットピンを取り出す作業で2日目、最初の段階から数えるとすでに3日目に突入です。

ホームセンターにて新たに購入した金属製単管パイプを、ピンAが入っている穴に挿し、また端をハンマーで打ち付けていきます。


単管パイプ

単管パイプが手前側から入って、奥側にピンを打ち出そうとしているところです。

しかし、やはりある程度ピンが動いたところからどんなに力を加えても一向に進まず、、


重機を動かしたり、位置を変えたりしながらいろいろ試してはみるのですが、微動だにしないピン。


数人で交代しながらハンマーを打つ作業を繰り返すのですが、体力を削られながらも、ピンは1mmも動かない状況に、、



5,打ち込んでいる単管が破損

暫くすると、なんと単管パイプの先端が、端から強い力で打ち続けた結果バケット内で潰れてしまったようで、バケットと重機の間のわずかな溝に噛んで、抜けなくなってしまいました。


抜けない

黄色い重機本体と青いバケットの間のわずかな空間に、ひしゃげた単管の端がめり込む形で抜けなくなっています。

押すことも引くこともできない状況に。


こうなってしまってはどうしようもないので、まずこの単管を抜くという作業にかかります。


幾多の案を考えた挙句、画像には残していないのですが、刺さってしまった単管にクランプを取り付け、車体牽引用のロープをくくりつけてその端を木に縛り、重機のパワーで単管を引き抜きました!


この作業も考案と実行にかなりの時間を費やしてしまいました。


重機を動かしつつ重機自体のパーツをとるのは大変危険なので最終手段となります。

真似はされないようにお願いいたします。



6,3日目でも取れず終了

そうこうしているうちにまた日も暮れ、、3日目もピンを抜くことができずに終了しました。

3日目は丸1日を使ってしまい、ピンは現在まだ半分も抜けていない状況です。


バケットを変えなければ土壌の転圧もできないので、作業を先に進めることができません。

なんとしても、明日はピンを抜き、バケットを交換しなければなりません。


日没後に、この状況を打開するための新たな工具を求めて、やや離れた場所にある大きなホームセンターへ向かいました。


購入したものは、


  • ハンマー(特大)

ハンマー


  • ジャッキベース

    ジャッキベース

の2点です。

ジャッキベースをピンの穴に挿し、特大ハンマーで叩くという単純な、力技です。


これまで使っていたハンマーは片手で振れるサイズだったので、この1m近くあるハンマーの力に期待します。

また、柄の部分が木材のものだと、打ち込む際単管などに当たると折れてしまうことがあるので(3日目の作業で実際に1本折ってしまいました)、柄がファイバー製のこのハンマーは丈夫だと思い選びました。

ジャッキベースも、単管などに比べ打つ部分が大きく密度も高いのでパワーを伝えられるはずです。


もう手の力もなくなり、明日またフルパワーで叩くことができるかままならない状態ですが、とりあえずはよく休養を取って、翌日に備えることにしました。



7,4日目、全力で

ついに4日目です。

まずはホームセンターで購入した新たな道具を、最も効率よく使う手段を考えます。


柄の長いハンマーで叩くので、まずは低い位置でハンマーを振り子のようにして叩くことにします。

ハンマーを低い位置で構えることで、力の伝達を最大限にする作戦です。


バケットピンのある位置を低い場所で固定し、さらに叩く人が乗るための足場をパレットで作りました。


台

さらに、単管とクランプを使用してジャッキベースを固定する柱を作成しています。


ジャッキベースを通しているクランプの径はジャッキベースより一回り大きいため、中をジャッキベースが前後にスライドしてピンに打ち付けられるようになっています。


これで、ひたすら叩きます! !


交代しつつしばらく叩くうちに、ついにピンが出てきました!

昨日は5cmも出ていなかったピンがようやく10cmほど出てきています。

やはり必要なものはパワーだったようです。


でてきた

バケットの端を超えるほどピンが出てきているのが分かります。


よく見ると、ピンはかなり汚れています。

グリスとゴミで滑りが悪くなり、抜けづらくなっていたものと思われます。


さらに叩き続け、朝9時から作業して今時間も正午過ぎになったころ、ついにピンが大きく動き始めました。


写真の左下部分まで突き出ているのが分かります。


でてきた2

固着部分を過ぎて一気に動き始めたのだと思います。


そして暫くして、ついに、、ピンを抜き取ることに成功しました!!!


バケットピン

歓喜の瞬間!

ピンはかなり汚れ、もともとは無色に近いグリスが黒く変色しています。

おそらくは金属の摩耗粉とゴミの付着が原因で、これでは塗り替えが必要です。


そして、バケットを止めているピンはもう1本あるので、そちらも外していきます。


こちらは本体との接地面が少なく摩擦が少ない部位なので、数回のハンマー打ち込みでスルスルと取ることができました。


バケットピン2

こうして完全にバケットと本体を取り外すことに成功しました。


写真の赤の部分が大変だったピンA、緑の部分がすぐに抜けたピンBです。


ピンの位置

バケットピンの使用ではグリスの劣化とゴミの付着に注意するという教訓を得ました。


特にピンAは黄色い重機本体部分と接触する面が多いため、固着の可能性が高まるのでより注意が必要なようです。



8,バケットを交換する

そして、転圧のため法面型と呼ばれる地面に圧をかけられるタイプのバケットに付け替えます。

ここまでが長い作業でしたが、ようやく今回のメインの作業工程に入れます。

新しくつけた青いバケットを、また2点にピンを挿入して固定します。


交換

こちらもすんなり付け替えが完了しました。


重機本体側の穴にもグリスの汚れが付着していたので、一度きれいにしてから新品のグリスを塗り取り付けました。


これでやっと、重機を用いた転圧が可能になりました。


長い作業となり、本来整地のためにとっていた時間のほとんどを、このバケットピン外しに使ってしまいました。

しかし良いノウハウの会得になったと考え、二度とピンを固着させないようにしたいと思います。


交換したバケットを用いて水捌けのいい土壌に整地し、よりSKYSQUAREの快適な利用を目指して進めて参ります。


今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



 

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